Web標準とは

「Webページを制作する際に、準拠(じゅんきょ)するべき制作手法や技術」
 W3C(World Wide Web Consortium)が中心となって決めている。

標準化とは、「基準となる仕様を決めて、製品などの種類や規格を統一すること」

標準化することによって、ユーザーの利用環境(OSやブラウザの違い)によって表示できたりできなかったりといった問題をなくし、広い範囲で利用可能なWebサイトを制作することができる。

Webデザインにおいて、「Web標準に準拠する」とは、「デザインと情報を分離した上で、 正しいCSSとXHTMLでWebページを制作する」ということ。

Web標準に準拠するメリット

 ・メンテナンス性の向上
 ・互換性、汎用性の確保
 ・SEO対策
 ・ファイルサイズの縮小

XHTMLの基礎知識

 

XHTMLとは

 (Extensible Hyper Text Markup Language)
 HTML4.01をベースに定義された「Webページを記述するためのマークアップ言語」
 

XHTMLの基本的な書き方

  HTMLよりも「正しい文法」で記述することが求められる。

 

XHTMLとHTMLの文法の違い

 1. 要素名や属性名は小文字で書く
 2. 必ず終了タグで閉じる
  HTMLでは<p>だけでもよかったが、<p></p>と必ず書く。
  また<br><img>などの終了タグのない要素は、<br /><img />のように記述する。
 3. 正しい入れ子関係である。
  誤 <li><a href="">会社案内</li></a>
  正 <li><a href="">会社案内</a></li>
 4. 属性値は必ず""で囲む
 5. 「&」や「%」など記号を利用する場合は、文字参照を利用する

XHTMLの基本構造

 XHTMLは「XML宣言」、「文書型宣言」、「html要素」の3つのブロックで構成される。

 

XML宣言

 文書がXML文書であることを明確に示す文字列。通常は文書の先頭に書く。
 XML宣言を省略した場合は、バージョンはデフォルトの1.0、文字コードはUTF-8になる。

 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

 

文書型宣言

 どのバージョンのXHTMLで書かれた文書かを宣言するもの
 ブラウザはここで指定したバージョンに対応するようレンダリングする。

 

XHTMLのバージョン

  XHTML1.0 Transitional(過渡的な)
  XHTML1.0 Strict(厳密な)
  XHTML1.0 Frameset(フレームセット用)
  XHTML1.1(XHTML1.0 Strictを再形式化したもの)
    ・lang属性が廃止され、代わりに xml:lang属性に統一された。
    ・a要素と map要素からも name属性が廃止され id属性の指定のみに統一された。
    ・振り仮名を処理するルビ関連の要素が新しく追加された。

 

XHTML1.0 Transitionalの場合の指定方法

 

 <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">

 その他の値 
   xhtml1-strict.dtd
   xhtml1-frameset.dtd
   xhtml11.dtd

*「DTD」とは「Document Type Definition(文書型定義)」の略称

 

html要素

 その文書がXHTML文書であることを表すタグ
 <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">

 xmlns属性値に、"http://www.w3.org/1999/xhtml"を指定して、
 文書がXHTMLのタグセットに従っていることを明記します。
 さらに、html要素には、使用する言語名を属性で指定します。
 xml:lang="ja" lang="ja"はそのページが何語で書かれているかを指定する属性です。
 lang属性はHTML 4.01からXHTML 1.0までで利用出来ます。
 xml:lang属性はXHTMLで利用出来ます。

 

head要素(ページの基本情報)の記述

 <head>
 meta要素・・・文書に関する付加情報を指定する
 <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8" />
 <meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css" />
 <meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript" />
 <meta name="keywords" content="基金訓練,WEB,デザイン,クリエイター,学校,スクール" />
 <meta name="description" content="Webクリエイター基礎科は基金訓練の対象学科です。ハローワーク経由で無料で、しかも生活給付金(12万円)をもらいながらWEBクリエイターに必要な知識・技術を身につけることができます。東京・池袋の学校 スクールです。" />

 <title>基金訓練 Webクリエイター基礎科 無料でWEBデザインを学べる 東京・池袋の学校</title>

 link要素・・・CSSファイルなど、読み込む必要のある外部ファイルなどを指定する

 <link rel="stylesheet" href="common.css" type="text/css" media="screen,print" />
 <link rel="stylesheet" href="style.css" type="text/css" media="screen,print" />
   type属性では、rel属性で指定したファイルのMIMEタイプを指定する
   * MIME(マイム)タイプとは、インターネット上のファイル規格のこと。
   media属性では、スタイルシートを適用するメディアを指定する。
   主な指定内容に「screen」(パソコン)、「print」(プリンター)、「tty」(文字幅が固定の機器)、
   「all」(すべて)、「handheld」(携帯機器)などがある。